行雲流水

気ままに撮影をしています。

相棒 大和 episode1

5、 狩り

 サクサクと落ち葉を踏みしめ山中へ入っていく
私と相棒大和。

今までブリスがいたので心丈夫だったが、何だか不安もよぎる。

そんな気持ちを表に出してしまうとそれを瞬時に察してしまう大和。 

 親方がソワソワしたり、自信が無かったりすると愛犬は瞬時に其れを察し何時もと
様子が違うと思い、普段出来ている事が出来なくなる。

これは、親方が未熟な為そのような行為に出るのであって決して愛犬の出来が悪いのでは無い。
相棒を信じる事が大切である。

 この道30年の私はそのような事は御くびにも出さないので大丈夫。

いつもと同じく、小枝を見つけパチンパチンと葉っぱを叩き、
蜘蛛の巣を取りながら獣道を先へ先へと進む。


003-41.jpg


 山を登り獣道を暫く進むと、砂防えん堤に出た! 
下を見ると地面まで20mは、あろうか? 水が轟々と落ちている。

大和もその様子をみているが、恐れている様子は無い。
付近を見ると獲物の通った形跡が無い。

可笑しいな、この辺りを通らないと降りていけないのに・・・
と下の方を見ていると、林の中に鹿の群を発見した。


003-42.jpg


大和も先程から気がついていた様子だ。それで、覗き込んでいたのだ。

私の「Go・行け」の合図を待っているが、相手までの距離が未だあるのでサインは出さない。

私は、街では人が多すぎて、数100m先の動物(人)の気配を感じると言った事は出来ないが、
不思議な事に山へ来ると、何故か、説明は出来ないが感じるのである。

目には見えないが、100m先に獲物がすくんでいると言う事を!

それは多分、山へ来ると人の作った物が無い、
即ち、「自然の中に身を置くと人間本来の能力が目覚めるからだ」と思う。

山では獲物に此方の気配を感じられると逃げられてしまう。
その為、相手より先に気配を感じなればいけない。

初心者は、「獲る気・はやる気・撃ちたい 撃ちたい」と思い山を歩くと、ムンムンと
全身からそのような気配を出している。

気配を消す事を学ばなければ、気配を感じる事は出来ない。

私と大和は、気配を消してゆっくりと斜面を下っていく事にした。


003-43.jpg


 約30分をかけて斜面を下り鹿までの距離を詰めた時、大和の毛が逆立った。


大和の毛が逆立つとより一層大きく見える。

近い、この近くに獲物が居る事を大和が教えている。
 

003-44-2.jpg



声を出してはいけないので指先で「Go・行け」のサインを出した。

山では、落ち葉や木の枝があり普通に歩くとバキバキ・ザクサク等の音が出るが、
ゆっくり、ゆっくりと抜き足、差し足、忍び足と歩くと音が立たない。

大和は、いつもの如く、音を立てずに1歩1歩進んで行く。
大きい巨体であるが、その動きはスムーズだ。


003-45-2.jpg



大和の狩りの方法は、相手との距離を詰め自分の射程距離に入ると一気に襲い掛かる。

それは、テレビで見るライオンの狩と同じだ。

この狩りの方法は、ブリスから学んだ事であるが、ドーベルマンと言う血がその行為を
させているのだろうと思う。 

今まで沢山の猟犬を相棒として使ってきたが、この様な行為をする犬を見た事が無い。
実に素晴らしい!

間近でこのような行為を見られるだけでも幸せだ。

大和はランナーで言うと短距離ランナーである。
短い時間2~3分で追いつかない場合は諦めて返ってくる。ビーグルのように長距離は走らない。
単独猟師の場合はこのような相棒の方が良い。

暫くすると大和が視界から完全に消えた。 
と 同時に 「ギャー」と言う悲鳴が聞こえた。 
「あっ!決着がついたな。」後は時間との勝負である。

早く行かないと大和が獲物を食べてしまう。
大和の場合は食べる為に狩をしているのだ!


003-46-2.jpg


 偉いぞ!大和と誉めながら「アウト」の命令を出した。

小さな獲物、40Kgまでならリックサックにそのまま入るが、今回は無理なようである。
80Kg位はあるか? 単独猟はここからが大変である。

その場で大まかに解体しビニール袋に入れリックサックに手際よく入れて行く。
入らない部位はビニール袋に入れ持つ事にした。

普段からバーベルを使ったトレーニングをしている為、力には自信がある。

フ~ンと全身に力を入れて立ち上がったけれど、中々重い。
「大和、一つ持ってもらえると嬉しいなあ・・・」と冗談を言いながら山を下り車へ向かった。


003-48-2.jpg





 家に帰るとブリスがお尻を振り振りしながら待っていた。 

「ただいま、ブリス」と言いながらブリスと大和を連れて裏のドックランへ。
今、BBQに凝っている。

裏で先程捕って来た鹿を解体しながら火を起こす。
今日の昼はこの場所にて家族で食べる事にした。


003-47.jpg


 今回も無事に猟を終えた事に感謝しながら肉を頂く。至福の幸せだ!
                  全てに感謝 感謝 ありがとうございます。




下手な文章でしたが、「相棒 大和 episode1」を読んでいただきありがとうございました。
普段このような長文を書き慣れていないので、色々と苦労をしましたが、楽しい経験もさせて頂きました。

又 機会が有れば、投稿したいと思います。
その時は、よろしくお願い致します。



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  1. 2013/01/21(月) 00:00:00|
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