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4.狩り
Blissが鹿猟でデビューした頃の話し。昨シーズンまでは、10人位のグループ猟を行っていたが、今シーズンから独立し単独で猟を行うようになった。
単独で狩りを行うようになった理由は只1つ。
昨シーズンは2回も誤射が有り猟犬が死んだ。
そうグループのメンバーが、猟犬を猪や鹿と間違えて撃ってしまったのだ。
普段は下手で滅多に獲物に当らないのに、こう言った時に当たるなんて余程だ。
もし、Blissを間違えて撃たれゴメンじゃ、気持ちが収まらないじゃないか?
銃を持って山に入ると言う事は、そのメンバーを信用している訳である。
そのメンバーを信用出来なくなると、一緒に狩りは出来ない。
そんな理由で今季から単独で行うようになった。
Blissもデビュー戦になるし、Akiraも単独猟師のデビュー戦になる為、25年程猟師をしているが、
初心者に帰った気分になりワクワクしている。
この日を迎える為に、blissを生後3ヶ月から様々訓練をした。
その成果が、どの様に表れるか? 楽しみでも有り不安でもある。
狩猟解禁日にblissと初めて狩りに行った日。単独で大丈夫かな?
もし、怪我をしたらどうしよう?など いろいろと不安な事を思い初日を迎えた朝、
いつもの自動販売機で買ったコーヒーに当たりが出た。
その当たりでなんだか、スーッと不安な気持ちが消えて行った。
それ以来、猟に行く日はいつも決まった自動販売機を使って今日の運勢を占っている。
実に単純な性格のAkiraである。
この付近の山で25年も狩りを行っているので、殆どの山は知っているつもりだ。
只、以前の仲間とバッテングしないよう心がけ、極力深い山へ行くようにした。
その山は獲物が豊富に居るが、そこへ行くには数箇所の難所を越えなければならないと言う難点があるが、
体力には自信があるので当分の間は此処へ行くようにした。
そして、この山をホームグラウンドにするつもりだ!
Blissは生後11ヶ月でデビューし様々な試練に立ち向かい戦ってきた。
始めは何の経験も無く無我夢中で狩りをしてきたのだろう。
世間一般の猟師の話では、「犬は群れになると強いが、単独では弱いと言われています。」
まして、生後11ヶ月の子犬では猟所の話に成らないと・・・捕れるはずがないと、
地元の猟師から鼻で笑われていたが・・・
解禁日の午前8時には既に鹿1頭を獲っていた。
猟場に付き、車を止め、準備を行い「イザ気行くゾ」と引き締めblissを連れ山へ入ると、
直ぐに 目の前から「鹿」が飛び出した。
すかさずblissはその鹿を追いかけて行った。
左斜面を登る鹿をAkiraは落ち着いた手付きで、使い慣れたレミントン308口径ライフル銃を手に取り薬室へ
155grの弾頭を詰めた弾を入れ、大きく息を吸い込み、銃を構え、狙いを定め、1発ダーン。
狙いは ・・・
前方80mの斜面を駆け上がっているので、狙いは前腕だ
見事狙った所に命中!
鹿はガクッと前足を落し崩れ落ちるように転がってきた。
Blissもその鹿を追いかけ興奮し噛んでいる。
この様に何の苦労も無く獲物が捕れる事が年に数度はある。
それが、この記念すべき解禁日になるとは幸先が良い。
猟犬は獲物を追うと言った経験を沢山積んで、段々と上達していくのだ。
帰り道、blissを連れ、その鹿を見せに行ったのは言うまでも無い。
そして、相手は要らないと言うのに、意地でも肉のおすそ分けをしてきた。
気分爽快な解禁日で有った。
そして、この日から連戦連勝が始まった。
そう!捕れない日が無かったのである。
他のグループは、今年は獲物が居てないな~ 山から降りてきてない。と言っているのに・・・
毎回毎回捕れるのである。
Blissも始めは自信の無い鳴き声で有ったが、段々と経験を積むに連れ
鹿を見る。
追いかける。
親方がパーンと撃つと
獲物が捕れる。
楽しい~
と言うようになり、段々とblissに猟欲が出てきた。
前期の狩りの動画です。
これを見て、気分を害する方もおられると思いますがご了承ください。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
No06鹿猟成長中 この後、気を良くし狩りを続けて、落とし穴に落ちる事も知らないで、
有頂天に成っているAkiraである。
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- 2013/02/09(土) 00:00:00|
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