行雲流水

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Bliss running

                                                     この物語は事実に基づく「フィクション」である。

Bliss running   


1 吹雪


吹雪の中、ホッホッホと息を弾ませ山を登っている猟師と犬がいる。
その猟師の眼光は鋭く、全身から力づよいオーラを感じる。

猟師の名前はAkira。 
Akiraの横にビタッと寄り添い、まだ幼さが残る猟犬の名前はbliss(ブリス)。

この物語はAkiraとblissの絆を描いた物語である。


1-01.jpg


小雪が舞う中 狩りを行う為相棒blissを連れ、家を出た。
国道に出ると、昨日から振り出した雪が積もっている。


1-02.jpg


Akiraの愛車はラウンドクルザー70
以前はラウンドクルザー80を乗っていたが、
2004年7月この車の生産が終了すると言う事を聞き、その年の4月に新車で購入した。

購入した理由は、無骨なボディーに圧倒的な排気量から、ドドドドドと湧き出すような低トルク。
その力強いトルクは魅力だ。それに、この車はアナログ車である。

運転していて楽しい!
 
これが1番である。なので、今でも飽きがこない。

今まで、長くて2年。
短くて2ヶ月しか車を所持した事が無い飽き性のAkiraには、珍しい程長く所持している。

この車の特徴は、水冷直列6気筒OHC 排気量4,163CCのディーゼルエンジンだ。
この車は言わずとしれた、世界で最も知名度の高いSUVで、その耐久性は世界中で高い評価を受けている。

小説「バビロンの影」に出てくる車がこれだ。

特にアラブの国では今でも人気が高い。

今の車はコンピューターに制御され、誰が乗っても上手に運転が出来るようになっているが、
この車は今の時代には珍しいアナログ車である。

その2.7tの重いボティーを自在に操るには相当の経験とテクニックが必要だ。
オプションで寒冷地使用にし、電動ウインチを付け、前後デフロックも付けている。

それに、スタットレスタイヤを履いているので少々雪が積もっても大丈夫だ。


1-03.jpg


雪道を上手に運転し、国道から林道へ入った。

林道に入ると車が通った跡が無い。
雪は、ガートレールを越える程降り積もりってきたがAkiraはそんな事には気も止めないで、
辺りの景色(野手道)を見ながら運転している。

Blissも助手席にデン~と座り、辺りの気配を獲っている。
20分程 林道を走ると終点になった。


1-04.jpg


今日の猟は、「南の斜面から30分程、尾根伝いに山を登り、大きな倒木に辿り付き、
そこから、東の斜面へ向かい山頂まで登り、山頂付近で狩りを行う。

そして、そこから獲物を持って降りてくる。」と言ったルートだ。
距離は凡そ5Km 時間は3時間を予定している。

順調に行けば、午前10時前には、下山できると計画をしている。

安全に猟を行い、長く猟を続けて行く為に、Akiraには決まり事が有る。
1、1日1頭。
    朝1番に獲ったとしてもその日は終わり。必要以上の猟はしない。

2、昼前には自宅に帰る。
    たとえ獲れなくても、次回があるので体力が有るうちに帰る。

3、背中を向けて逃げる獲物には矢を放たない。 
    獲物にも逃げるチャンスを与える。

この3点を守る事で今まで無事故、無怪我でやって来られたと思う。


1-05.jpg


単独猟の為持ち物は必要最小限に留めているが、万が一遭難した時の事を考え
2泊は出来る非常食、怪我等の応急処置、ロープ、ナイフ等をリックサックにいれている。

それに20年近く使って、今では身体の一部となっているライフル銃。

服装はオレンジ色のハンティングチョッキにハンティングジャンバーだ。
リックサックには、雨が降った時水が入らないようカバーを掛けている。


1-06.jpg


雪は、シンシンと降っているが風が無いので猟をする事にした。

Blissに服を着せ、鈴をつけた首輪をつけ準備を行う。
「さあ!行くかbliss」と気合を入れて山の斜面を登りだした。

この山には、登山道と言うのは無い。
あるのは、山師達が歩いている山道や、獣が歩く獣道だ。

街の人から見ると、とても道には見えない程だ。

登り始めの斜面がきつく、枝を持たなければ登れない。
歩くペースは体力を温存する為、ゆっくりと慎重に歩く。

30分程登ると、第1目標である、大きな倒木がある所に到着した。
深いところでは膝まで雪がある。

この辺りは、普段獣の寝屋となっているが、雪が積もっているので跡が見当たらない。 
それに、獣の足跡が見当たらない。

Blissも獣の臭いを探し辺りを捜索しているが、臭いが取れないようだ。

「何処か、雪の少ない所へ移動したのだろうか?」と思い。
当初計画していた山頂ルートを変更し、東の斜面から中尾根を回るルートに変更した。

このルートの方が雪は少ない。


1-07.jpg


この先に崖崩れ跡が有り、滑ると谷底まで、真っ逆さまと言った危険な所がある。
普段なら注意して渡る事が出来るが、この雪の中無事に渡る事が出来るのだろうか?

単独猟なので怪我をしても誰も助けてくれない。

Akiraは、不安が過ぎった場合、それは、警戒信号と判断している。

野生動物は実に慎重だ!
危険と判断すると決して行かない。無理をしない。

それは命を守る為。
自分の命は自分で守る。

それは自分の警戒信号に躊躇無く行動しているからである。

今までの経験上、このような事は身をもって体験しているので、
今回も自分の警戒信号に逆らう事無く迂回する事にした。

只、迂回する場合、200m程登らなくては行けないのだ。
雪の中200m登るのは体力が必要だが仕方が無い。


1-08.jpg


どうにか登り迂回する事が出来たが、辺りが暗くなり吹雪いてきて、
目を開けて前を見られない状態に成ってきた。

雪が下から吹き付けて来る。それも痛い程だ!
普通に歩く事も出来ず、これでは、とても猟が出来る状態で無い。

この状態で霧が出てくると遭難する恐れがある。
危険信号が点滅した為、安全を確保しながら下山する事にした。



動画をご覧下さい。 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
吹雪の猟ドーベルマン



通い慣れた山でも雪が積もると景色が変わり、分からなくなる程だ。

過去(10年程前)に遭難しかけた事が有った。

それは、通い慣れた山で猟をしていると突然霧が発生し、あっと言う間に霧に包まれ
1m先が見えない状態になった。

この状態で下山すると道に迷うか、転倒し大怪我をする恐れがあるので、
近くの大木を探して避難し安全を確保した上で、霧が晴れるまで1泊した経験が有る。

今日は、まだまだ十分な時間と体力が有るので焦る必要は無い。

危険な状態になると、初心者は慌ててしまい、益々危険な状態に陥るのである。
こう言う時こそ、「慌てず、焦らず、諦めず」と言う言葉を思いだし、慎重に行動する事が必要である。

Akiraは水筒を取り出し、暖かいお茶を飲み一服する事にした。
身体が冷えた時に、暖かい飲み物を飲むと、喉から胃に流れて行くのが実感出来る。

こう言った事は、日常生活では体験出来ないのでこれも又、貴重な体験だ。
暖かいお茶を飲み元気が湧いてきたので尾根を探し尾根伝いに降りる事にした。

ここで注意しなくてはいけない事は、谷筋を決して降りない事だ。谷筋を降りると楽そうに思えるが、
倒木や落石、崖、滝等があり危険だ。

「山の道は尾根に有る」と言うように尾根筋を降りるのが基本だ。
尾根筋を1時間程慎重に降りると林道に出た。


1-09.jpg


矢張り選択は間違って居なかったのだ。
今回も危険を回避する事が出来た事に感謝し、下山する事にした。

生後11ヶ月のblissには、このような吹雪は生まれて初めて経験だ。
途中不安そうな表情をしたが、親方がドシット構えていたので直ぐにそのような表情が消えた。

ここで不安な表情を読み取られると、「山は怖い所だ」と思ってしまう。
Blissにとって、今回の経験はこれから成長して行く上で貴重な体験だったと思う。

このように様々な経験をして1人前の猟犬になって行くのである。

猟犬の道は厳しい・・・


1-10.jpg


つづく



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